2023/01/02

査定をしてもらうとき、査定士がどのようなポイントを見ているのかご紹介したいと思います。査定といっても車の修復歴や傷だけを見ているのではありません。
内装の臭いやシートのスレや破れ、電装関係をチェックし、さらにはエンジンから異音が出ていないか、オイルは漏れていないか細かく査定をしています。
では、どのようなポイントを見ているのかこの後詳しく書いていきます。
目次
外装編
外装の傷をチェックする

ドアやバンパー等に傷や凹み、錆や板金跡がないかをチェックしていきます。
バンパーやステップの下に傷がないか隅々までチェックしていきます。
傷や凹みといっても大小あると思いますが、状態によりどの程度の傷なのかを確認していきます。
爪が引っかからないような薄い傷はあまり減点になりませんが、ガリガリと擦った深い傷は減点が大きいです。
また、傷の大きさも広範囲にあれば減点は大きいです。
部品の付け根のネジをチェックする

板金跡は査定に慣れるまでは簡単に見付けられません。
慣れた査定士であったとしても腕の良い職人が板金した車は簡単には見破れません。
では、どのように見分けているかというとドアやボンネット等の車体に取り付けている部分のネジを確認します。
新車で出来上がった車のネジは、ボディと接している箇所は、車体と同じ色で塗られています。
工具を使い、ネジを回すと、ネジの角の色が剥げます。
修理する際は、塗装が剥げた部分のネジにボディと同じ色を付けるのですが、色に違いが出てきます。
それを見つけるとその部分を脱着したことが分かるので、修理したということが分かります。
骨格の損傷を確認する

骨格が損傷すると、修復歴ありや事故車扱いになります。
骨格とはどのような部分かというと、ネジなどで止められておらず、脱着ができない部分です。
ドアの付け根であるピラーやルーフ(屋根)等は損傷すると修復歴ありになります。
査定士は修復歴の有無で相場がかなり変わってくるので、見落とさないように隅々まで見ます。
素人目では分からない部分なので、事故やぶつけて修理した場合は、査定前に査定士に伝えましょう。
そうすることで、買取後に減額されるということがなくなります。
エンジンや電装関係をチェック

査定をする際、必ずエンジンをかけ機関の状態と電装関係をチェックします。
エンジンから異音が出ていないかを確認するのです。
オイル交換をされていない車であれば、エンジン音が大きかったり、金属音がしたりと普段車を見慣れている査定士であればすぐに気づきます。
車の重大部品ですので、異音がすればかなりのマイナスポイントです。
エンジンルームの中や下回りを見てオイル漏れがないかも確認されます。
電装関係では、エアコンがしっかり効いているかやパワーウィンドウや電動格納ミラーが正常に動くか、ナビのタッチパネルや開閉に異常はないかをチェックされます。
メーターにチェックランプが点灯していないかと細かくチェックされます。
内装編
シミや破れなどがないかチェックする

シートや天井、内張にシミや破れなどがないかチェックします。
よくあるのが、お子様がジュースをこぼした跡やたばこのヤニや焦げ穴です。
外装の傷は板金等で比較的簡単に治せますが、内装の汚れや傷、破れは簡単には直せません。
しっかりとクリーニングしても汚れが酷い場合は完全には取れませんので評価はガクッと下がってしまいます。
また、ペットを飼っている方も要注意です。
車にペットを乗せて移動している場合は、社内にペットの毛が落ちている場合がほとんどです。
ペット毛はクリーニングしてもなかなか取れませんのでこちらも減点対象です。
車内に臭いがないかチェックする

次に車内の臭いをチェックします。
多いのが、たばこの臭いのする車です。
最近は禁煙ブームになっているので、たばこの臭いのする車は売れません。
多少の臭いで、消臭できる程度であればまだいいのですが、消臭できない臭いになると大きく減点されます。
その他にも、ペットの臭いのする車も敬遠されます。
ペット臭も消臭では消せないケースも多いので、注意が必要です。
装備編

査定では、メーカーオプションの有無やついている装備もチェックします。
なかでも評価が高いのは、新車の時に注文するメーカーオプションが評価が高いです。
サンルーフやレザーシート、ナビや音響設備は高評価を得ます。
ただし、ディーラーオプションのナビとは違います。
メーカーオプションのナビとは、脱着ができない一体型になっているナビです。
ディーラーオプションは埋め込み型で、社外品のナビとあまり見た目が変わらないものです。
最近では9インチや10インチといったデカナビが社外品から登場しており、こういったナビであればディーラーナビと同等の評価を得ることができます。
最近では安全装備が付いた車が多くなってきています。
衝突軽減システムや踏み間違い防止装置、車線逸脱防止装置等の安全装備が付いている車は高評価です。
まとめ
査定士が査定時に見ているポイントはお分かりいただけましたか?
車は基本的に減点方式で点を付けられます。
年式が新しい、距離が少ない、内外装の傷が少ないものはもちろん評価が高いです。
ただ、古くても、距離が走っていても、傷がある車でも、大切に乗られていた車であれば、しっかりと評価してくれます。
査定に出す際は、少しでも綺麗に見えるように洗車して査定してもらいましょう。
それだけで、査定する側のイメージは変わります。
汚れた車であれば、実際は大事に乗っていたとしてもあまり大事にされていなかったのかな?と思ってしまうものです。
綺麗な状態であれば買取る側も次のお客様がイメージしやすいですからね。
もし、自分が中古車を買いに行き、汚れた車を見せられ、「洗車とクリーニングすれば綺麗になりますよ!」と言われてもあまり買いたくはないですよね。
買取店も同じです。少し手間ですが、高く評価してもらうために頑張りましょう。