2023/01/02

皆さんはこれまでに車を売却した経験がありますか?
トラブルなく良い金額で買い取ってもらったという人もいれば、買取業者とトラブルになった方もいるのではないでしょうか?
買取業者とのトラブルで一番多いのは、車を売却後、買取業者からクレームが入り、減額や返品を求められるケースです。
では、どういった場合に減額や返品を求められるのでしょうか?
なかでも多い案件5つのご紹介と対処法をこれから詳しく説明していきたいと思います。
目次
買取業者による傷や修復歴の見落とし

車を売却する際に、必ず買取業者に査定をしてもらいます。
査定をしてもらい、傷や修復歴の有無など、自分の車の状態を確認してもらい、買取金額が提示されます。
お互いに納得いく金額で契約を交わしたにも関わらず、車を売却し、引き渡した後に減額や返品を求められることがあります。
なぜ、買取業者は減額や返品を要求してきたのでしょうか?
その原因は、修復歴の見落としです。
買取した金額と相場に大きな差があり、買取業者が大損をしてしまうため、減額や返品を要求しています。
この場合、プロである買取業者の見落としなので、買取業者に責任がありそうですが、実際は買取業者、車を売却した側どちらにも責任があります。
買取業者は査定前に、必ず事故や修理の有無を確認してきます。
更に契約書を書く際にも、修復歴の有無についての確認欄があります。
そこで虚偽の申告があれば、売却する側に責任が出てきますので、減額や返品に応じなくてはなりません。
契約書に偽りがあるため、契約自体が無効になるというわけです。
もし、虚偽の申告が無ければ、買取業者の見落としになるので、減額や返却に応じる必要はありません。
ただし、新車購入でワンオーナーの場合は、修復歴等が見つかれば虚偽の申告になるので注意しましょう。
車同士でぶつかった事故でなくとも、自分で壁にぶつけた場合でも修復歴車になることがあります。
ただ、素人目では分からないと思いますので、修理したことがある場合は、しっかりと修理箇所を伝えましょう。
このようなクレームを防ぐためには、事前に修理箇所や事故の有無をしっかりと買取業者に伝えることで、防ぐことが出来ます。
また、中古購入で以前のことが分からない場合にはその旨も伝えておきましょう。
車を引き渡し後、売却した車が故障または不具合が出た場合

車を売却し、買取業者に引き渡した後に故障や不具合が出た場合には、減額や返品を求められることがあります。
よくあるのが、ナビ等の電装関係の不具合やエンジンのチェックランプ等が点灯するケースが多いです。
古い車や輸入車に多いですが、新しい車でも症状が出てしまう場合もあります。
これは言い方は悪いですが、完全に運が悪いケースです。
しっかりとメンテナンスしていても、車は機械ですので、故障したり不具合が出ることはあります。
買取業者、売り手ともに非はありません。
しかし、買取業者からすると修理にお金がかかったりと損をしてしまいますので減額または返品を求めてきます。
このようなクレームを防ぐためには、買取後の保証がある買取業者に売却をしましょう。
また、保証がない場合でも、万が一不具合が出たときについて、減額や返品があるのかを、予め買取業者に確認をしておきましょう。
買取後の保証とは、車を引き渡して以降、故障や不具合が出た場合に、買取業者が見てくれるいわゆる保険のようなものです。
万が一、運悪く故障や不具合が出た場合でも、保証に入っていれば、減額や返品をされることはありません。
ただし、車を引き渡す以前から症状が出ていた場合には、保証は適応外となることもありますので、もともと故障や不具合があれば、事前に申告しておきましょう。
事前に伝えることで、売り手側に責任はなくなりますので、包み隠さずに伝えておきましょう。
メーターの交換や改ざんによる走行距離の相違

車の価値が決まる際に重要な項目は色々ありますが、中でも大きく価値が変わってくるのが、年式、走行距離、修復歴の有無です。
年式は車検証で確認できますし、修復歴の有無も査定をすれば分かります。
しかし、走行距離だけは調べなければすぐに見分けることが出来ません。
車検証で前回の車検、前々回の車検までの走行距離は記載されていますが、それ以前の走行距離は査定時点では基本的には調べられません。
正規ディーラーでメーターを交換している場合には、メンテナンスノートにメーターの交換歴が記載されますが、個人の車屋等で交換すると履歴が残っていない場合があります。
ですので、査定した時点で見つけることはかなり難しいです。
また、5桁、6桁のアナログメーターではメーターが1回転してしまうと、走行距離が0からに戻ってしまうので、見分けることは困難です。
買取業者は買取した後に走行距離確認システムを使い、メーターの交換や改ざんがないか調べるのですが、その際に交換や改ざんが発見されれば、減額や返品は免れません。
このようなクレームを防ぐためには、メーターの故障やリコール等でメーターを交換した場合は、事前に何キロ時点で交換したのかを伝えておく必要があります。
メーターは基本的にはリコールや壊れる以外に交換することがありません。
交換した際にはしっかりと伝えておきましょう。
車や書類の引き渡し期限を過ぎてしまった場合

買取契約の際に、車と書類の引き渡し期限を記載します。
引き渡し期限を過ぎた場合、買取業者は契約書の買取金額で買い取る義務がなくなるため、減額や返品を求められます。
もし、期限を過ぎてしまった場合は、完全に売り手側に落ち度がありますので、減額や返品は免れることが出来ません。
しかし、仕事の都合、体調不良や悪天候等により期限までに引き渡せない場合もあるかもしれません。
そうなった場合は、期限内に引き渡しが出来ないと分かった時点で買取業者に連絡を入れましょう。
事前に連絡を入れることで、引渡し日の変更等で、減額や返品を防ぐことが出来ます。
買取業者側の不都合で、引渡し日の変更になった場合は減額や返品をされることはありません。
このようなクレームを防ぐためには、契約の際に余裕を持った日にちで引渡し日を設定しましょう。
書類に関して、普通車は引っ越しや氏名の変更等で車検証と相違がある場合は、集める書類も多く必要になりますので、事前に必要書類を確認しておくことで、防ぐことができます。
必要書類に関しては、車を売る際に必要な書類に記載していますので、参考にしてみて下さい。
買取業者による初歩的なミス

たまにあるのですが、完全に買取業者のミスであるにも関わらず、減額や返品を要求してくるケースです。
買取業者のミスとは、グレードの間違いや傷の見落とし、相場の見間違いです。こちらは完全に業者の落ち度ですので、減額や返品の要求に応じる必要はありません。
買取のプロであるわけですから、このような初歩的なミスは許されるものではありませんので、万が一クレームを言われても、しっかりと断りましょう。
このようなクレームを防ぐためには、グレードや内外装の傷など査定前に分かる範囲で構いませんので、買取業者に伝えておくことです。
さすがに伝えていれば、うっかりミスをすることが無いと思いますので、分かるだろうで済ませずに明らかに分かる傷などでも事前に申告しておきましょう。
※逆のケースで、買取業者が得をし、売り手側が損をする場合もあります。例えば、ランクの下のグレードと間違えられていた場合などです。このような、買取業者側のミスを防ぐためにも一括査定等で複数の業者に査定をしてもらうことをおすすめします。
まとめ
車を買取査定で売却後に買取業者からクレームを防ぐ方法を5つほど紹介しました。
事前にクレームを防ぐ方法を知っておくことで対処することができるかと思います。
自分に落ち度があれば、減額や返品の要求に応じなければなりませんが、事前に対処することによりトラブルを回避することが出来ます。
せっかく良い金額で買い取ってもらったのに、車の引き渡し後に買取業者からクレームが発生するといい思いもしませんし、せっかく頑張って交渉し良い金額を引っ張ってきても水の泡です。
1社だけの見積もりでは、気付かなかったこともあるかと思いますので、無料一括査定で複数の業者から相見積もりを取ることで、売却後のクレームを予防していきましょう。