2023/01/02

10年以上経過した車や10万Km以上走っている車は値が付かないとよく言われています。これって本当なのでしょうか?答えは古くても距離を走っている車も値は付きます。
また、値が付かない車でも廃車料金を取られることはありません。
目次
廃車料金を支払おうとしているあなた、ちょっと待ってください!

車業界にいる人からすれば、当たり前の話ですが、古い車や距離を走っている車を売るときに廃車料金を払う人はいません。
よくディーラーさんで廃車にしようと持っていくと、下取なら処分料が掛からないんですが、次の車を購入しない場合は処分料が掛かりますと言われることがあります。
また、買取業者でも無料なら引き取ってもいいですよと言われ、古い車だし諦めるかと簡単にあきらめている人はいると思います。
ここで、疑問に思いませんか?ディーラーのように処分料を取っているならまだしも、買取業者は無料で引き取ってくれます。
処分料がかかるのであれば、無料で引き取ってしまえば利益どころか赤字ですよね。
実は、カラクリがあるのです。
ディーラーや買取業者は廃車の車をどのように処分しているのか?
では、廃車する車をどのようにして処分しているのでしょうか?
基本的には解体業者に転売する業者が多いです。
解体業者であれば車の価値で買取るのではなく、部品代や車に使われている鉄代として買取しています。
軽自動車よりもミニバンやセダンなどの大きい車の方が金額は高いです。
また、海外で需要のある車であれば、海外へ輸出するケースもあります。
近年、発展途上国(東南アジアやアフリカ地域)を中心に日本の中古車人気に火が付いています。
日本では売れない車でも海外では需要があるので、そちらに売却しています。
海外では日本のように修復歴や傷の有無、走行距離はあまり気にしていません。
それよりも、エンジンや機関に問題がないかというところが重視されるので、快調に走る車では問題ありません。
調子の悪くなった車でも、中古パーツとして使える部品は輸出されるので心配ありません。
この2つのルートから、車の状態に応じて高く売れる方に転売しているのです。
ですので、ディーラーや買取業者は引き取った車で損をすることはありません。
ただし、廃車の場合は値段の付く中古車を買い取るよりも得る利益が少ない為、積極的には引き取りをしてくれません
。事務処理が増えますし、廃車の手続きも無駄に増えてしまうからです。
だから、その事務手数料として、廃車料金が掛かったり、査定金額が0円ということになるのです。
一般の人でも解体業者や輸出業者に直接売れるのか?

一般の方でも、解体業者や輸出業者に直接持っていけば、いくらか金額を付けてくれます。
しかし、多くの人はディーラーや買取業者に車を任せてしまいます。
それは、何故かというと単純に解体業者や輸出業者の存在を知らないからです。
解体業者は日本全国探せばどこにでもあります。そこに持っていけば、数千から数万円では買取ってくれます。輸出業者も数は少ないですが、探せばあります。こちらであれば、何十万と値段を付けてくれるケースもあります。
いずれにしても、車を売るとなれば、買ったディーラーか買取業者以外、売り方を知らないというのが現状です。知っていれば本当はお金をもらえていました。
同じ車を売るのであれば、もちろん少しでも高く取ってくれるところに売りたいと思いますので、これを機に廃車をお考えの方は、ぜひ解体業者や輸出業者に直接持っていきましょう。
まとめ
年数が経っている車であっても、距離を走っている車であったとしても、値段が付かないんじゃないかとあきらめる必要はありません。
最悪、本当に価値がなくなった車であったとしても、解体業者に持っていけば鉄代として取ってくれるので、お金にならないということはありません。
同じ車を売るのですから、賢く少しでも高く取ってくれるところを探しましょう。