”現役”自動車営業マンが教える値引&買取交渉術

車を売ろうとしているそこのあなた!買取査定をしてもらう際の豆知識

time 2019/08/28

車を売ろうとしているそこのあなた!買取査定をしてもらう際の豆知識

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ここでは買取査定に出す際に知っておくと便利な豆知識をお伝えしたいと思います。 車業界に携わった人でなければ、知らない内容ですので、覚えておくと査定時の交渉の際に便利な内容もありますので、ぜひ交渉の参考にしてください。

目次

車の評価の仕方

車の査定の際、どのように評価しているのかを書いていきます。

査定に出した車は、内装・外装の状態で点数を付けられます。内装・外装を合わせた総合点です。会社によって点数の段階は違いますが、基本的には新車や新古車に近い車が5点、多少小傷はあるが状態の良い車は4.5点、年式距離相応の車であれば4点、目立つ傷がある車は3.5点、さらに傷の多い車は3点、といった風に点数を付けられます。修復歴のある車はR点や0点という表記になります。

3点以下の評価点の車は、冠水車(洪水などで水につかった車)や燃えてしまった車に2点や1点といった点数が付けられます。

査定士は査定書と言って車の展開図に傷や凹みなどをチェックしていきます。例えば、傷であればA、凹みであればUといった記号で表記されます。さらに、傷の大きさも併せて記載されます。薄い傷であればA1、爪が掛かるような傷であればA2、さらに大きな傷であればA3・・・記号の横の数字が大きくなればなるほど、大きな損傷です。

内装、外装はA、B、C、D、Eという評価で表され、Aが一番いい評価です。例えば、外装が無傷で綺麗でも内装のシミが酷かったり、たばこの焦げ穴が多数あれば、総合評価は3.5点と低い評価になったりします。

評価点には含まれませんが、この他には装備やオプションを確認しています。こちらは高いオプションが付いていたとしても評価点(総合点)は変わりません。あくまで点数は、内装と外装の状態で決まります。

傷があっても修理はするな

もし、車に傷があっても、売るのが前提であれば修理はせずに査定に出しましょう。傷があると評価が下がるのではないかと心配される方もいると思います。もちろん車の評価は下がります。え、なら直した方がと思うかもしれませんが、直したとしても修理代金以上は査定金額に上乗せされません。

例えば、査定前に傷がある車を査定に出します。査定額が50万円でした。やっぱり傷があるから安かったんだと思い、10万円かけて修理し、傷を直してから再度査定をしてもらいました。査定額は55万でした。査定額は上がりましたが、結果5万も損をすることとなります。

私たちが修理すると、10万円とられた傷でも、車屋では2、3万で修理する事が出来るので、修理してから査定に出すと損をします。

なら自分で傷の補修をすればいいのかと思う人もいるかと思いますが、素人が市販の塗料で傷隠しをしても、かえって汚くなったりしてしまいます。こうなってくると塗った塗料を落とす手間が出てくるので査定額はさらに下がることになるので、傷があってもそのままの状態にしておくことをお勧めします。

買取業者が持っている査定本に騙されるな

査定業者は車の相場が載っている相場本を持っています。それを見せられ、「相場はこのくらいです。」と言われた方もいるんじゃないかと思います。その本には、メーカー、車種問わず載っており、年式やグレードごとに金額が書かれています。距離数も載っており、記載されている距離よりも少なければプラス査定、距離が多ければマイナス査定となります。

言葉ではなく、実際に資料まで見せられているので、相場はこんなものか、ならこの金額は妥当だなと思い契約してしまう人がいます。

実はこの本に乗っている金額って、実際の相場よりもかなり安く作られています。その金額で買えたら、車屋が欲しい十分な利益が出ますよという本なのです。つまり、その本の金額に納得して売却を決めてしまうと、かなり安く買い叩かれてしまいますので、勿体ないです。

ディーラーの下取が安いというのは、この本を見て値決めをしているためです。修復歴の有無と距離だけ確認し、後は記載された距離より多いか少ないかで判断されているのです。

実際の買取相場が載っているのであれば、わざわざ業者から見せてくることはありません。見せてもいいことはありませんからね。企業は出来る限り安く仕入れたいものです。簡単に信用してしまってはいけません。何社かで相見積もりを取りましょう。複数からとった見積もりが買取相場です。

オートオークションのカラクリ

実際にオートオークションで落札されたデータを見せてもらったことがある方もいるかと思います。あまり安い金額で落札される車であればデータは見せてくれないケースが多いです。新しい車で200万円以上の査定額が付くような車であれば見せてくれる場合があります。

例えば、オートオークションで200万円で落札されている車があったとします。その車を200万円で買い取ってくれました。すごく高く買い取ってもらったと思うでしょう。では、買取業者はその車をどこに売りに出していると思いますか?実は、オートオークションに売りに出しています。200万円で買取った車をオートオークションに出品しても損をすると思いませんか?

実際は損をすることはありません。なぜかと言うと、オートオークションの落札価格は税抜き価格だからです。買取業者の買取金額は税込み価格で提示されます。会社同士の取引でなければ、買取店は税込み価格を提示しても構いません。200万円で買い取った車は税抜きで約185万円ですので、そのまま売りに出しても15万円の利益が出るのです。

オートオークションで500万円で落札されている車であれば、消費税だけで40万円も儲かるのです。消費税も10%に上がるので、買取業者さらに儲けを出すことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?知っている内容もあるかとは思いますが、車業界に知り合いがいなければ、知らない知識だと思います。知らなければ、買取業者の良いようにされてしまい、最終的に損をしてしまうケースがほとんどですので、損をしないようにしっかりと知識をつけて、営業マンに対抗しましょう。

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プロフィール

ひろ

ひろ

はじめまして、ひろと申します。 四国在住の30歳で、車屋で販売・買取の営業をしています。今年(2023年現在)で10年目を迎えております。 大学を卒業してから車の営業一筋で、これまでに販売・買取共に1000台以上の実績があります。転勤で西日本中心ですが、色々な地域で営業活動をしています。 なぜ、このようなサイトを作ったかというと、凄く損をされている方たちを何千人と見てきたからです。そういった人を少しでも減らせたらと思い、サイトを立ち上げました。 [詳細]

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